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linuxをより良く理解するためには、各設定ファイルの意味・内容を理解する必要があります。 ここで、代表的な設定ファイルについて説明します。 【/etc/aliases】 メール配送時に使われるエイリアスを、定義しているファイルです。 各種のソフトウェアが、警告メール送信のあて先に使っている仮想アカウントあてのメールを、rootに配送するためなどに使用します。 【/etc/conf.modules】 linuxカーネルモージュール用の設定ファイルです。 RedHat7.1では、modules.confというファイル名になっています。 【/etc/csh.cshrc】 csh系シェル用の共通設定ファイルです。 シェルを起動する際に、最初に読み込まれるファイルです。 【/etc/csh.login】 csh系シェルでログインした場合に、/etc/csh.cshrcの前に 読み込まれる設定ファイルです。 このログインシェルで、ログアウトした場合にだけ、読み込まれる/etc/csh.logoutという設定ファイルを、用意することも出来ます。 【/etc/exports】 NFS(Network File System)のクライアントに、エクスポート可能なファイルシステムのアクセスコントロールリストを与えます。 自分のファイルシステム中で、共有させたい部分の指定や、共有の 形態などを設定するためのファイルです。 【/etc/fstab】 どのデバイスをファイルシステムのどの部分として、利用(マウント)するか、 また、どのようなユーザーにマウントを許可するか、どのような頻度でファイルシステムのチェックをするかなど、ファイルシステムに関するさまざまな情報を記述した、設定ファイルです。 該当ファイルは、記述順序により、処理されます。 【/etc/ftpaccess】 FTPのアクセス制御についての、設定ファイルです。 Anonymous FTPサービスでの書き込み制限などを、設定する場合に使用します。 【/etc/ftpusers】 外部からFTP出来ないユーザー名を、列挙するファイルです。 root等セキュリティ上アクセスを、許可するのが望ましくないユーザの名前など記述します。 【/etc/group】 unixグループにどのユーザーが所属しているかを、定義しているファイルです。 passwdコマンドで指定したグループパスワードも、ここに記述されます。 【/etc/host.conf】 ホスト命とIPアドレスの変換が必要になった際に、/etc/hostsとDNSのどちらを、優先するかを指定するファイルです。 【/etc/hosts】 ホスト名とIPアドレスの対応を記述します。 【/etc/hosts.allow】 自分のマシンへのアクセスを許可するホスト名や、ドメインのリストを記述します。 【/etc/hosts.deny】 自分のマシンへのアクセスを禁止するホスト名や、ドメインのリストを記述します。 【/etc/hosts.lpd】 ローカルマシンに接続しているプリンタを、使用できる自分以外の、ホスト名を列挙します。 【/etc/inetd.conf】 スーパーデーモンinetd用の設定ファイルです。 inetdは、インターネット関連のデーモンなど、アクセスがあった場合にだけ起動すればよいデーモンを、適切に起動/終了させるためのデーモンです。 RedHat7.1(以降)では、inetdより安全性の高いxinetdを採用してます。 設定ファイルは、/etc/xinetd.conf となります。 【/etc/inittab】 全てのプロセスの親となるinitプログラムの、設定ファイルです。 【/etc/inputrc】 bash等が、ユーザーからの行入力処理に使っている、GNU Readlineライブラリ用の設定ファイルです。 【/etc/issue】 ログインプロンプトに先立って表示されるメッセージを記述します。 【/etc/issue.net】 telnetで接続された場合、ログインプロンプトに先立って表示される、メッセージを記述します。 【/etc/ld.so.conf】 共有ライブラリを探すパスを1行ずつ記述します。 /lib, /usr/libに関しては、デフォルトで検索させるので追記の必要は、ありません。 新規にライブラリパスを追加した場合は、/sbin/ldconfigコマンドを、実行して必要なリンクを張るようにします。 【/etc/lilo.conf】 ブートローダーLILOの設定ファイルです。 設定を変更した場合は、/sbin/liloコマンドを実行して、設定を反映させる必要があります。 【/etc/login.defs】 さまざまなサイト固有の設定を行うための、設定ファイルです。 【/etc/motd】 ログイン後に、表示したいメッセージを記述します。 【/etc/nsswitch.conf】 プログラムが、ユーザ・パスワードやユーザー・グループ、インターネット・サービス・リスト等を得る際に、どういう場所から順に、サーチするかを設定するファイルです。 【/etc/passwd】 パスワードなど、ユーザーのアカウント情報を格納しているファイルです。 ユーザーのホームディレクトリや、ログインシェルについてもここで設定されます。 【/etc/printcap】 プリンタ用の設定を行うファイルです。 【/etc/profile】 bashなど、sh系シェルの設定ファイルです。 【/etc/protocols】 TCP/IPネットワークで、使用できるインターネットプロトコルを、定義しているファイルです。 【/etc/resolv.conf】 補完用のドメイン名と、ネームサーバーを指定する設定ファイルです。 ネームサーバーは、複数指定することが可能で、先頭のものから順に参照されます。 searchセクションには、アドレスの補完に使いたいドメイン名を、 記述します。 【/etc/rpc】 RPC(Remote Procedure Call)サービスで、使用する設定ファイルです。 rpcプログラムのサーバー名、rpcプログラム番号、その別名を記述します。 【/etc/securetty】 rootでログイン可能な端末名を記述します。 セキュリティ的に、rootはネットワーク経由で、ログインできない方が 望ましいため、このファイルには、「console」のみを記述が望ましいです。 このファイルほ使用するかどうかは、/etc/login.defsで指定されています。 【/etc/sendmail.cf】 sendmailプログラムが使用する設定ファイルです。 メール配信についての設定をするファイルです。 【/etc/services】 インターネットサービースの分かりやすい名前(ftp,pop等)と、されらのサービスに割り当てられた、ポート番号やプロトコルとの対応関係を記述します。 【/etc/shadow】 全てのユーザーが、読むことが出来る/etc/passwdにユーザーのパスワードを記述するのは、セキュリティ的に好ましくありません。 root権限の取得者のみが、読むことが出来るファイルに、パスワードを記述する「シャドウパスワード」を導入するのが一般的です。 【/etc/shells】 使用可能なシェルの一覧が書いてあります。 シェルは、フルパスで指定します。 【/etc/syslog.conf】 システムログを記録するための、デーモンsyslogd用の設定ファイルです。 どんなエラーをどこに書き込むか、と言った、設定を行います。 ログを他のマシンに、記録することも出来ます。 |
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